リサーチセンターによる授業
松井 茂、馬 定延、松浦 昇、渡邊 未帆
映像研究科のリサーチセンターは、博士課程の必須科目「映像メディア学特別講義」と「映像メディア学特別研究Ⅰ-A、Ⅰ-B、Ⅱ-A、Ⅱ-B」を担当した。特に「映像メディア学特別研究」の授業は、通称「博士の会」と呼ばれ、特定の分野を定めてオムニバス形式で行う講義と在学生による活動報告で構成されている。以下は2010年~2012年の間、リサーチセンター主催で行われた授業のテーマの例である。
2010年
- インタラクティブの美学
- アイデンティティとその亡霊
- 国内外における1960~70年代の日本映画研究、および上映の現状について
- 知覚研究とインターフェス技術、その結びつき
- 1970年周辺:造形作家による「映像表現」について
- (人間の法則+物理の法則)/2
- <メディア芸術論>は可能か?試論
- 映画製作体験の共有化に向けての試み
- エミール・バンヴェニスト『一般言語学の諸問題』の諸問題:フォルム・応答・リズム
2011年
- 映画のサウンドデザインによるオーバーラップサウンド・オーバラップサウンドのメディア実践
- アーカイヴと表現
- 1960年代日本におけるアニメーションのいくつかの「革新」
- チンパンジーと赤ちゃんから見た世界
- 身体・イメージ・言語
- ワークショップ研究の現在
- 動画像系列の知覚体制化に関する実験心理学的研究
- 音楽療法における創造的活動について:セラピストとクライエントの共同による音楽
- 映像にとっての音の役割
- 初期ビデオアートの可能性と限界?現在の視点から
- 『7人の刑事』他の番組をめぐって
2012年
- メディアアートを研究していくことについて
- 『解体新書』以降の科学書における「撮影」概念の成立
- マヤ・デレンとテイジ・イトウ:ニューヨーク・アンダーグラウンドと日本アヴァンギャルドの邂逅
- 明治天皇東北巡幸に関する建築史的研究
- 寺山修司とトランスメディア
- 映像編集と云う経験考察の、思想的位置づけ
- 自作を解説することと「見ることを考えること」をめぐる映像メディア論
- 歌舞伎から映画へ:時代劇映画前史としての古典芸能
- 死体と展示:国立科学博物館企画展「縄文人展」を中心に
- 音―映像の高解像度分析を実践する
- 制作者(実技系)の博士号取得の現状と問題点
- 松本俊夫、前衛的な視点とドキュメンタリー的主体
- 短編アニメーション研究と実践
- 映画制作・博士論文のための映像資料検索方法:国会図書館を中心に
- 場における制作体系の実践と研究:都市と島を例に
- 「映像」概念の成立過程に関する研究とその背景について